本帰国後の学校選び、受験で焦らないために【バンコクおやこ相談室 2026年1月号】
- あせすトンロー・プロンポン個別学習院

- 3 日前
- 読了時間: 4分
【今月のご相談】
私はまだバンコク生活1年目の主婦です。来春日本へ本帰国することが決まった知人家庭が、お子さんの帰国生入試でとても苦労されているのを見て、私も少し焦りを感じています。勤め先から本帰国の辞令が出たときに慌てて動き出すのも大変そうなので、常日頃から関連する受験情報の収集に努め、子どもには余裕をもって目標に即した勉強をさせておきたいと思い始めています。とは言え、私はあまり人付き合いが得意な方ではありません。奥様会など横のつながりから情報を集めるのはちょっとしんどいかな? とも考えてしまい……
【ご回答】
海外にお住いの場合、日本の学校や受験の情報を手に入れることが難しく感じられますね。学校で行われる説明会に直接足を運ぶのはよほどタイミングがよくないと難しいですし、オンラインでの説明会は、コロナ禍の時こそ多かったものの、今は少なくなってきています。
また、学校選びについても、日本にお住まいになる場所が決まっている場合、居住地から通学圏内の学校から選ぶのが基本でしょう。しかし、ご帰国先が直前まで決まらなかったり、現状では日本にお住まいがなく居住地を自由に選べるがゆえに選択肢が幅広すぎて悩んでしまったりしますね。
その中でお子様のためにどのような学校選びをすべきなのか。もちろん100人いれば100通りになるとは思いますが、学校選びに影響を与える要素としては、次のようなものがあると考えられます。
<学校選びに影響を与える要素>
・居住地からの所要時間
・男子校、女子校、共学校
・公立、私立、国立
・学校の校風、特長
ここまでは国内にお住まいであってもよく出てくる項目です。海外からのご帰国ですと、次のような要素が入ってきます。
<海外帰国生ならではの検討点>
・現時点で日本人学校にお通いか、インター校にお通いか
・日本へ戻られるときのお子様の学年(タイミングによって準備すべきことが変わります)
・インター校生の学校選びに影響する要素
また、現時点でインター校に通われている場合は、さらに次のような要素も入ってきます。
<インター校生ならではの検討点>
・インター校出身生(日本型の学校教育を受けていない生徒)への対応
・学校における英語の授業形式や内容
・(中学校後半から高校生の間に戻る場合)大学入試でどういう指導をしているか
・進学校タイプの学校を希望する場合、学校の授業についていけるのかどうか
ここまでのさまざまな観点を書きましたが、これらを組み合わせてどんな学校に通いたいか、どんな学校だったら理想的なのかを考えていくことになります。
本帰国後に通う候補校を探す手順
また、候補校探しですが、私は次のような順序で調べることが多いです。
①私立中・高だったら「○○県私立中学高等学校協会」、公立高校だったら「○○県 高校入試(編入)」などと検索し、該当ページを確認
↓
②帰国生入試・編入を行っている学校をピックアップ
↓
③各学校のウェブサイトなどを見て、学校ごとの特徴や性格、方向性、また、試験科目や内容の確認
ここで気をつけていただきたいのは、早い段階で候補校をしぼりこまないようにすることです。特に編入試験を受ける可能性が高い場合、学校によっては定員を満たしているために編入試験が行われないというケースがあります。そのため、受ける・受けないでしぼりこむのではなく、「この学校に行きたい!」「この学校なら行ってもいいかな?」などと考えながら候補校の中での優先順位をつけていくことが大切です。
小学校・中学校・高校・大学。帰国時期によって準備内容も変わる
そのためには、本帰国が近づいてから候補校を探し出すのではなく、数年単位で情報を集め、さまざまな観点から比較を行って、それぞれの学校のよいところ、気になるところなどを書き出していくことです。
また、本帰国が、大学入試、高校編入、高校入試、中学編入、中学入試、小学編入などのうちどのタイミングになる可能性があるのかによって準備すべきことが大幅に変わってきます。大まかにわけると、①小学生の間に帰国、②中学生・高校生の間に帰国、③高校卒業のタイミングで帰国、の3つです。特にインター校にお通いで①②に該当する方は、早めからの準備がほぼ間違いなく必要です。
海外へ赴任したとき、もしくは海外への赴任が決定したそのときから「出口戦略」、つまり本帰国後のお子さまの学習プランを考えておくことは、満足のいく将来を選ぶための第一歩となります。そのため、今後の選択肢をできるだけ広げておくようにしたいですね。
ただ、あくまで周りから得るのは情報だけにとどめておくことも重要です。学校に通うのはお子様本人ですから、実際にどうするか決めるのはお子様であり、そしてそれをサポートするのが保護者の方、となるのが望ましいでしょう。
検討にあたり、どこから手をつけていいか分からない、という場合は、お気軽にご相談ください。

コメント