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友達との別れで落ちたモチベーション、どう回復する?【バンコクおやこ相談室2026年4月号】

  • 執筆者の写真: あせすトンロー・プロンポン個別学習院
    あせすトンロー・プロンポン個別学習院
  • 4月1日
  • 読了時間: 6分

【今月のご相談】

 今春は日本人駐在家庭の本帰国が多く、日本人学校に通ううちの子も仲の良かった友だちが帰国してしまい寂しそうにしています。今までその友だちが刺激となり、またリードしてもらったりすることで勉強への意欲をキープしてくれていたのですが、彼がいなくなったことで勉強への意欲も薄くなっているように見えます。小学校高学年に進級して親の言うこともあまり聞いてくれない中、勉強へのモチベーションを持たせることに苦労しています。


【今月のご回答】

 これはもしかしたら今までで一番お答えするのが難しい質問かもしれません。

 モチベーションを維持したり、高めたりすることは大人でも難しいですよね。ましてやお子様のとなると、年齢差が大きく、そもそも違う人間なので自分の方法論が通用するかどうかも分からないし、どうしたらいいやら、とお感じになるのではないでしょうか。

 

 今まではよいお友達がいて、その子から刺激を受けていたのですよね。それならば一番理想的なのは新しい「あこがれの人」を作ることです。といってもそんな簡単なことではないのは当然です。ですから、まずは具体的ですぐにやれるものから挙げていきますね。

 

①大きな目標だけでなく、中くらい、そして小さい目標を作ろう

 大きな目標だけがどーんとあって、さあ、がんばろう!と言われても、子どもは動けません。大人ならば目標達成のために必要なことを分析して細分化して順序を考えたうえで実行に移していくことができますが、子どもはまだそれができません。よって、大人側が意識して目標を細分化してあげることが大切です。

 そして、一番小さな目標は、最初のうちは極論すれば「がんばらなくてもできる」くらいのレベルまで落としてあげるとよいです。モチベーションを失ってしまっている状態であるなら、まずは「やればできる」ものから達成していくのがよいでしょう。

 

②達成への道のりの決め方

 先述の通り、大人は目標に合わせた達成方法を考え実行することができますが、お子様にとってはそれは難しいことです。よって、最初のうちは目標達成への道をおうちの方が一緒に考えてあげるのがよいでしょう。また候補を複数挙げて、その中から好きなものを選ばせるようにしましょう。その際、「遠回りだよねー」と思うものをお子様が選んでもぐっとこらえて、そのままやらせてあげてください。最短ルートを大人が選び続けると、そのうち「最短ルートしか選びたくないお子様」になります。大人になると自分で試行錯誤する力が必要ですが、それができなくなります。

 慣れてきたら、だんだんと自分で候補を考え、選んでいくようにもっていきたいですね。

 

③好きなことにも目標を作る

 運動・スポーツが好き、ゲームが好き、本を読むのが好き、など好きなことはさまざまでしょうが、好きなことにこそ目標を作る、というのはどうでしょうか。

 私も小中学生のころはご多分に漏れず、ファミコンで遊んでいました。私はDr.マリオという、上から落ちてくるカプセルを並べてウイルスを消すゲーム、いわゆる「落ちゲー」にはまっていました。ハードモードの一番上のレベルは20なのですが、クリアするとレベルが21、22と上がります。ただ、24以降はクリアしてもずっと24のままでした。そこで私は勝手に「スコア○○点を超える」「ゲームオーバーにならずに1時間やり続ける」など自分で決めてゲームをやっていました。我ながらめちゃめちゃ集中していました。親から見たらその集中力をほかのことにも生かしてくれよ、と思っていたかもしれませんが…。

 なんでもそうですが、適当にやろうと思えばできるものを、現在の自分が超えにくいレベルを設定してそれを超えようとするのは、自分の力を伸ばす第一歩のはずです。

 

④何を自分の強みにする?

 お子様には少し早いかもしれませんが、私は自分が教えている生徒が中学生の後半くらいになったら、「あと○年で学校を卒業して大人になるけど、何でお金を稼ごう?って考えている?」とたまに聞きます。答えを聞いてどうこう、はないのですが、意識はしてほしいなあ、という気持ちからの行動です。自分の興味、関心は何にあるのかはもちろん、他の人と比べた自分の強みは何かを自分に問うことは、社会人になるにあたり必要なことだと考えています。すぐ答えを出す必要はないですが、時折考えてみてほしいですね。

 

⑤大人も一緒に何かに取り組む

 子どもたちの勉強へのモチベーションを上げるのは、おうちの方にとってはもちろん、塾で指導している私たちにとっても難しいことです。ではどうすればよいでしょうか。

 まずは子どもが勉強するのに合わせて、大人もふだんの生活から離れて何かに一生懸命取り組むようにするとよいです。おうちの方も学生の頃は、周りが勉強していると自分も勉強しやすかったことはないでしょうか。周りが何かに熱中していればそれにつられることが多いでしょう。お子様には勉強しろ、と言いながら自分はスマホに夢中、となっていませんか? 子どもは大人の鏡写しなのです。

 

⑥新しい出会いのチャンスを増やす

 学校では新年度からクラス替え=出会いのチャンスがあります。それ以外に同年齢、あるいはもう少し上の年齢の人に接する機会をおうちの方が主導して作れるといいですね。同じコンドミニアムのコミュニティなのか、他の習い事か、きっかけとなりそうなことをいろいろと探してみましょう。

 学習塾もその中の一つかもしれません。勉強面での競争心が強いなら集団指導塾で競争するのもありでしょう。逆ならば、お子様とのコミュニケーションを通してモチベーションを高めてくれる個別指導塾を探すのもよいでしょう。

 


 色々書きましたが、残念ながら小学生のお子様に「自分でやってごらん」でできるレベルのものはないです。最初はおうちの方が一緒にやってあげたり、導いてあげたりすることが大切です。お子様は小学校高学年とのことですから、大人側の動機づけが働く、つまり大人側の取り組みでお子様を変えられるのは間もなく終了となる年代です。

 さらに難しいのは、小学校高学年からは大人がレールを敷くことに反発が強まる年齢でもあります。あくまで「子どもが主体的に選び取る」サポートに徹しましょう。なかなかうまくいかない時期もあると思いますが、腰を据えてお子様を支えてあげてください。

 今日お答えしたことが、ご家庭での問題解決へ向けた一助となれば幸いです。

 


 
 
 

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