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帰国後の高校選び、大学受験はどうすれば...【パノーラおやこ相談室2024年1月号】

  • 執筆者の写真: あせすトンロー個別学習院
    あせすトンロー個別学習院
  • 2023年12月29日
  • 読了時間: 3分

【ご相談】

赴任前の予定よりも夫のタイ駐在期間が長くなり、今までそれに伴う形で子どもを現地インターナショナルスクールに通わせてきました。子どももそろそろ大学進学が見えてくる年齢に差し掛かり、このまま通い慣れた現地校に卒業まで通わせるつもりでしたが、つい先日、夫に来春の帰任辞令が下りました。日本帰国後に通う高校選びや、その後の大学受験対策など、急に考えることが増えてしまいました。国語が苦手なので、不安です。


【回答】

 ご質問いただき、ありがとうございます。お子様の学年によって色々なケースが考えられますので、一般的なことから答えさせていただきます。


 まずは高校選びからです。

 お子様が来春、高2、高3になる方の場合、編入試験を受けることになります。ただし高3での編入を受け入れている学校は多くありません。また、お子様が高1になる方の場合は、帰国生受験枠がある高校があるかどうかを急いで調べましょう。一般枠に比べて入りやすい場合があります。

 どちらにしても、お戻り先の地域で受け入れてくれる学校があるかどうかを幅広く探していくことが大切です。また、インター校からお戻りの場合は、偏差値ばかりを考えるのではなく、インター校生をどのように受け入れてくれるか、どのようなサポートがあるか、などの点を意識すべきです。帰国子女が多く、英語教育に力を入れている学校が望ましいでしょう。

 次に受験候補校の試験科目・内容を調べましょう。インター校生向けに英語で作文・面接をする学校もありますが、一般的な英・数・国の試験を行う学校もあります。それらによって今から何を準備するかが変わってきます。

 また、入学後は日本語で授業を受けることになりますので、国語が現状で苦手ならば、編入試験で合格すればそれでOK、ではなく、ご帰国ぎりぎりまで、できる限りの国語の強化を図る必要があります。


 次に大学受験についてです。

 大学受験については、(1)希望の大学・学部はどこか、(2)帰国生枠が適用可能かどうか、で大きく変わります。

 帰国生入試の場合は、英語と小論文、面接で合否が決まる学校・学部もあります。英語はTOEFL、TOEIC、英検などの外部試験のスコアを提出するケースが多いです。受けたことがなければ、ご帰国前、あるいはご帰国後すぐに受けてみて、その後の対策を検討するのがよいでしょう。

 小論文対策ですが、国語が苦手な場合は、小論文対策の前に、高校生レベルの評論文を読み取る訓練が必要です。こちらも改善に時間がかかりますから、早めから対策を始めましょう。また、面接の際に、その学部の志望動機や入学後の学習に対する意欲、興味・関心などを把握するために、口頭試問が行われることも多いです。こちらも日本語で十分に答えられるよう、練習が必要でしょう。


 帰国生入試の条件に合わない場合、日本国内の高校生と同じ受験をすることになります。一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜などの区分があります。どの区分での受験を目指すかは、編入先の高校やお子様の希望される大学・学部に左右されます。

 ただ、どの選択肢になるにせよ、今まで英語で勉強していた内容を日本語で理解していくことになりますから、その準備を帰国後から始めるのではなく、今すぐにでもスタートする方がよいでしょう。


 今回のご相談はまさにケースバイケースで、100人いらっしゃれば100通りの回答になることが多いです。よって、できるだけ早く詳しい方にご相談いただき、必要な学習を進められることが大切でしょう。


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