【ご相談】
うちの子は今春、小学校4年生になるのですが、今年は日本人学校の長い春休みをどう過ごさせたものかと考えています。と申しますのも、昨年、学校から課題を与えられないまま春休みに突入し、約1か月半にわたって勉強から遠ざかった結果、4月からの新学年スタートで少しつまずいてしまったような気がするのです。学校が年度の変わり目のタイミングで課題を出せない事情は理解できますので、家庭内で何とかしたいとは思っているのですが……。
【ご回答】
お子様が小学4年生になられるのですね。いよいよ小学校高学年!学習内容が次第に難化し、漢字や計算ができるだけでは点数の伸び悩みが見え始める時期に入ります。
また、おっしゃるとおり、長い春休みで学習習慣が失われてしまい(春休みは、特に一時帰国されるケースも多いですね)、その後の学習に支障が出てしまった、というお話は、毎年保護者の方からお聞きします。
休みの期間の学習習慣の維持と、次学年に向けた準備を進めるには、毎日短い時間でいいので学習を行うことが何より大切です。書店で購入できる各学年のドリルでもよいですし、通信教育やふだん通われている塾の教材などでもよいです。1日10~15分でいいので、毎日少しずつ進めること、そして間違いを見つけたらできるだけ早く解決することを繰り返しましょう。
とはいえ、「やりなさい」だけではなかなかやらない、というケースも多いでしょう。その場合は、保護者の方がお子様と事前に約束をすることをお勧めします。その時、一方的にやらせるのではなく、「お母さんも毎日15分○○をするから、あなたも同じタイミングでドリルをやろうね」などとできれば理想的です。学校とは違い、休みの間はほかのがんばっている人の姿を見ることができませんからこそ、身近なところでがんばっている人の姿を見せることは効果的です。
また、内容もお子様ががんばりたいと思えること、保護者の方ががんばってほしいと思うことにギャップがあることも多いですから、事前にどんなことをがんばりたいかを聞きつつ、どんなことをがんばってほしいか伝え、お互いに納得したうえでスタートしたいですね。
しかし、お子様によっては保護者の方から勉強の話をすると反発されるというお話もよく出てきます。その場合、お互いに納得をして勉強をがんばる、というモチベーションづくりが難しいケースが多いです。そのような場合は、家族以外の力を借りることも一つの方法です。私は塾講師になってもう30年近く経ちますが、保護者の方からお話をすると反発される場合でも、「先生」という立場の人間からお話をさせていただくと、素直に聞いてくれるケースが多いように思います(もちろん、不承不承、というケースもありますが)。そして、お子様にとって、保護者の方以外との「約束」は、守らなければならないもの、と思ってくれるケースが多いです。特に長く一時帰国されるお子様とは、保護者の方とお話の上で、「日本にいる間にここまでがんばろう!がんばれるかな?」などとお話しして約束をすることが多いです。
そういった点でも学習塾を活用することで学習習慣を維持できるケースは多いです。ちょうど春期講習を行っている期間でもありますから、もしご興味があればご相談いただければ幸いです。
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