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執筆者の写真あせすトンロー個別学習院

崩れた生活習慣を立て直すには...【パノーラおやこ相談室2023年9月】

更新日:2023年10月5日

【今月のご相談】


 日本人学校の2学期を前にして気がかりなのは、子どもの生活習慣が夏休み中に崩れてしまっていることです。日本への一時帰国中くらいは……と大目に見てしまったことを後悔しています。うちの子は一度勉強し始めると集中して机に向かってくれるのですが、始めるまでのダラダラが長い傾向にあります。来年は中学部に上り、授業内容もむずかしくなるので心配です。何か、無理なく机に向かうきっかけとなる課題を与えられたらと考えています。


 

【ご回答】

 ご相談をいただき、ありがとうございます。


 夏休みに一時帰国された方、またタイ国内にいらっしゃってもご旅行に行かれた方も多かったと思います。インター校だとおよそ2か月、日本人学校も1か月弱の長い夏休みで、好きなように時間を過ごしてしまって生活習慣が崩れ、通学のための早起きがつらくなってしまうお子様は、毎年多いものです。


 来年中学部に進まれるということは現在小6のお子様ですね。何事も自分で決めたいという自我が生まれ、おうちの方が勉強しなさい、といっても逆効果になることも多くなる年齢です。反面、自分が約束したことは守らなければならない、という社会性も強く表れてくる時期でもあります。ですから、お子様が勉強すると、おうちの方との会話の中で約束するようにお話をもっていくことができるとよいでしょう。


 「やりたいことは今日の勉強が終わったら」などのご家庭のルールをお子様と一緒に決め、そのうえで「今日は何をしなければならない?」「何をしておくとよい?」と聞いて、一日のどのタイミングで何をやるのかをお子様自身に決めさせるようにしていきたいですね。


 とはいえ、なかなか踏ん切りがつかないお子様も多いでしょう。その場合は、勉強を始める時刻を一緒に決めるのがよいでしょう。この場合は、おうちの方も同じタイミングで何かやることを変えること、特にできるならば読書など、机に向かって行うものを始められると、お子様もそれに合わせて机に向かったりするものです。


 私が子どもだったころ、私の父が必ず毎朝新聞を読む姿を見て、自分も新聞を読んでみようと思ったり、私の母が毎日夕方に食卓で家計簿をつける姿を見て、私もそのタイミングで学校で出された計算ドリルや漢字ドリルをやったりしたのを覚えています。子どもは親の背中を見て、真似をしようとします。お子様が勉強に気持ちを向けるようにするには、おうちの方も何かに取り組む姿を見せるようにしたいですね。私は母親と同じく、計算の時に電卓を使いたいな、と思ったことも覚えていますが……。


 また、私自身が塾の先生としてエンジンのかかりが遅い生徒に教えるときに意識していることとして、「スモールステップ」があります。最初から大物をやるのではなく、計算練習などすぐ答えが出せるものなどから始め、少しやって丸付け、少しやって丸付けという形で進めていくことです。大人でも答えを出して、それが正解だったという結果が出ればうれしいものです。ましてや子どもならなおさらです。


 そして一番大切なのは、この取り組みを続けることです。先ほど申し上げた通り、子どもは親の姿を見てまねようとするものですから、おうちの方がメリハリのついた行動を行い続けることがお子様の学習習慣定着には必要です。そして、お子様に「やってみよう」という気持ちや取り組みが見られたら、ぜひ積極的にほめてあげてください。

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