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執筆者の写真あせすトンロー個別学習院

日本人学校に行く? インター校に行く?(後編)【パノーラおやこ相談室2024年11月号】

【今月のご相談】※前回と同じです

家族帯同で赴任する前に一人でタイへ来て、いろいろと下調べをしています。特に気になるのは子育て環境で、私自身は「バンコク日本人学校を利用するのが良いのではないか?」と考えているのですが、妻はまた異なる考えを持っています。「タイのインター校に通うために家族で移住する方々も最近増えてきた」との情報をインターネットで得たようで、「せっかくタイ赴任できるのなら、子どもをインター校に通わせたい」と言っています。


【ご回答】

今回は前回に続き、お子様をインター校、日本人学校どちらに通わせるべき? というご質問へのご回答となります。私が教室で同じようなお問い合わせをいただいた時にお答えする内容を整理してみました。もちろん、ご家庭により、あるいはお子様の状況によりお答えは異なりますが、あくまで一般的なものとしてご覧ください。


《現学年別 通学先でインターを選ぶべきかどうか?》

(あくまで主観です。が、ここ数年の生徒の方を見てきた実感が反映されています。)


小学校高学年や中学校、高校生のお子様がインターに通う場合についてです。未知の世界に強い興味を持つお子様なら、今からインターに行ってもさまざまなことを吸収してくれるでしょう。しかし、どの学年でも数年通われただけでは、会話力は向上しても、それがお子様の年齢に求められるレベルまで急に引きあがることは考えにくいです。それはこれまで学習してきた土台がある日本語とは違い、英語の学習はもっと低いところからスタートすることになるからです。(インターの小学生は、日本だと高校の教科書くらいの文章をふつうに読めます。)

さらに、日本にお戻りになる見込みであれば、帰国時に困らないだけの日本の勉強を同時並行で進めなければなりません。特にインターはセカンダリー(中学・高校)に上がると宿題量が増え、中には「明日まで」と期限を切られるものもあります。そのため、そのサイクルに慣れるまでは毎日インターの宿題をするだけで精いっぱいとなることも多いです。この状態でさらに日本へ戻るための勉強も並行して行うのは、かなりの負担になると容易に想像いただけるかと思います。

ただ、通うのはお子様です。おうちの方が上記のようなことをあらかじめ把握し、お子様にご説明したうえで、お子様がインターを希望されるかどうかが大切です。お子様の年齢に合わせてメリットとデメリットを伝えて、そのうえで決めてもらうのが理想ですね。


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