パノーラ相談室8月号【母国語としての日本語】

更新日:9月7日

このコロナ禍を機に、ますます多くのお子さんがインター校に通われ始めた印象を受けています。バンコクでは特に小さいお子さんが多いので、今回のご質問と同様のお悩みを抱えていらっしゃるご家庭は多いのではないでしょうか。小学校低学年のお子さんについては、就学時にオンライン対応が主であったりしたことから、日本人学校に通われていても同様に不安なお気持ちがあるかと思います。ですので、今回は小学生、特に中学年以前のお子様向けにお答えしたいと思います。

まず大前提として、これはどの学年層にも当てはまることですが、塾に通っているだけでは基本的に学力は上がらないという事実を認識することが大切です。小学校高学年や中学生について、通塾だけで成果が出たと感じる場合もあるかもしれませんが、それは授業を通じて勉強に対する気持ちが向上し、集中力や吸収率に良い変化が起きたのだと思われます。ここについて考えてみると、塾の授業に加えて宿題や家庭学習、学校の授業など様々な要素が関わってくることが理解できると思います。しかしこれは、ある程度年齢が上がったうえで、数学等について起こりやすい変化です。まだ基礎を養い始めたばかりの低学年の子どもたちで、なおかつ母国語となると、なかなか同じようにはいきません。

では母国語としての国語の力を養っていくためにはどうするべきでしょうか。もっとも大切なことは、当たり前ですが日本語に触れる機会を増やしていくことです。これを実践しようとしたときに、どうしてもご家族の協力が必要となってきます。ですから私たちは普段から、授業を丁寧に行うことを前提に、ご家族との連携を大切にしています。授業でどのような取り組みをしているのか、何が問題なのか、ご家庭での様子はどうか、どうしていくべきなのかなど、保護者の方との密な連携によって、少しでもご納得いただけるような学習指導になっていくのだと思います。また母国語の読解力は10歳までが鍵とも言われています。生涯にわたる大切な能力を養っていくわけですから、今後もご家庭とのコミュニケーションを大切にしていきたいと考えています。

お陰様で当校では、多くの低学年の生徒さんたちが嫌がることなく、国語の勉強を楽しんでくれています。国語専門の講師が、ただテキストの問題を解くだけではなく、その子の能力に合わせた発問で総合的に国語の学習を進められるからでしょう。日本語としての国語の学習にご不安がある方は、ぜひ一度ご相談下さい。


閲覧数:24回0件のコメント

最新記事

すべて表示

今月のご相談 「海外子女は日本国内で生活している子どもより国語が苦手になる」と聞いていたのですが、自分の子どもにもその傾向が見られます。中学校進学が迫ってきたので、小学生のうちに何とかしたいです。小学校の国語にはあまり文法の単元がないように思いますが、たまに出てくる「主語と述語の関係」といった問題が特に苦手です。国語の勉強は時間がかかるような気もしますが、何とかなるものでしょうか? ご相談への回答

今月のご相談 小学生と中学生の2人を学習塾に通わせています。夏休みも一時帰国せずに勉強していたはずなのに、特に中学生の息子は9月末の定期テストも苦労しそうで、本人たちに確認しても、2人とも今の状況に手応えがあるのかどうかよくわかりません。成果が出ないのなら出費はかさむものの、家庭教師に面倒を見てもらった方がいいのかも…と考え中です。学習環境を見直す時に注意すべき点を教えてください。 ご相談への回答

今月のご相談 小学校高学年の息子に少しずつ家庭学習の習慣を付けたいと思っています。学校の夏休みの宿題が少なかったので、勉強不足を補うために家庭学習用の問題集を買ったものの、取り組んでくれたのは最初の数日間だけ。結局、問題集はほぼ白紙で夏休みが終わりました。今年は久しぶりの一時帰国などもあり、習慣付けがむずかしい環境でしたが、それでも続けられた子もいることを考えると複雑な気持ちです。 今年の夏は約3