年末年始よりタイ国内でもコロナウィルス感染が急速に拡大し、1月4日から本格的な規制が始まりました。
学校のオンラインでの実施については昨年すでに経験しておりますので、それ自体に大きな戸惑いはないのかもしれません。
しかし逆に、昨年のオンライン期間の状況がわかっているからこそ、不安がある家庭も多いのではないかと思います。
特に日本人学校については授業が受けられない上に、中等部については休み明けほどなくして学年末テストも実施される予定とのことです。我々もこの事実知ったときには真っ先に不安を感じましたが、保護者の皆様におかれましてはなお一層ご不安かと思います。
そこで少しでもオンライン期間を有意義なものにするためにも、取り組めることから取り組んでみるのはいかがでしょうか?
ベネッセさんの教育情報サイトにちょうどいい記事が載っていましたので、私個人の意見も交えながらお伝えしたいと思います。
まずは以下、ベネッセさんのサイトの抜粋です。(一部削除・修正をしております)
オンライン授業のデメリットを把握する
オンライン授業のデメリットをメリットに変える為には、まずは「オンライン授業にはどんなデメリットがあるか」を把握しておくことが大切です。
・学校と違い、本やおもちゃ、テレビ等があって集中しづらい
・自宅での時間管理やモチベーションの維持が難しい
・通信環境や端末の環境によって授業の質が変わる
・進捗・理解度が測りにくいので先生が一方的に授業を進めることになる
・機器の操作に慣れていない場合、覚えるところから始める必要がある
このように、自宅でオンライン授業を受けるときは、デメリットとなることがいくつかあります。
これらをしっかり理解した上で、対策を練る必要があります。
オンライン授業 最大のデメリットをどうクリアする?
オンライン授業のデメリットのなかでも、大きなデメリットと言えるのは、以下の2つでしょう。
・テレビなど誘惑が多くて集中しづらい
・モチベーションの維持が難しい
これらの要素は小学生の子どもだけで何とかなる問題ではないため、親子でどうクリアしていくかを考える必要があります。
例えば、以下のような方法があります。
(1)オンライン授業を受ける場所を決めて不要なものを排除する
あらかじめ集中しやすい環境を整えるために、おもちゃや本などは片づけておきましょう。
テレビなど移動ができないものは、パーテーションを立てるなどして集中しやすい環境を作ってあげることが大切です。
(2)時間割を作ったりアラームをセットしたりしてオンライン授業を受ける時間が分かるようにする
家にいると、勉強をするためのスイッチが入りにくくなることがあります。親子で時間割を作成したり、オンライン授業が始まるタイミングでアラームをならすなどして、子どもが自ら勉強のスイッチを入れやすいようにしてあげましょう。
(3)子どもの授業の進捗を共有して適切なタイミングで褒める
保護者自身も子どものオンライン授業の進捗を把握し、きちんと進められているときは褒めてあげましょう。子どもは褒められることにより、オンライン授業に対するモチベーションを維持することができます。
ここからは私見です。
大きく日本人学校とインターナショナルスクールとで分けて考えてみますと、その対応の違いは明らかです。
日本人学校
課題を提示され、ひたすら自主学習。中間チェックもなし。
インターナショナルスクール
ZOOMなどを用いたリアルタイム授業。データやシステム等で随時チェックが多い。
従って、インターナショナルスクールに通われている方については、昨年に経験していることもあり特に大きな不安はないのかもしれません。ただ授業時間の短縮であったり、リアルタイムに質問できなったりと問題点は残ります。学校の先生と十分にリレーションを取り、少しでもうまく活用してください。
またオンライン授業では、保護者の方が授業の様子を確認できるというメリットがあります。わが子が普段どのように勉強をしているかを知るいい機会でもありますので、温かく見守ってあげてくださいね。稀に授業中に口出しをしてしまう保護者の方がいらっしゃるようですが、時間外で先生に進言するならまだしも、授業時間中は妨害をしてしまっているという感覚が必要かと思います。先生方も精一杯工夫や努力をしてくれていると思いますので、よっぽど重大な事件でもない限り見守ってあげてください。
そして問題は日本人学校だと思います。
規模的にやりきれないのかもしれませんが、それでも中間チェックが入らないのは問題だと思います。自ら進んで勉強に集中できる子どもはそれほど多くないです。むしろ少ないくらいかもしれません。その状況下で先生のチェックが入らないことはかなり危険だと思います。
ですから上記の記事にあったように、ご家族の協力が必須だと思います。
様々なタイプの子どもがいますので一概に何が最善かは言えませんが、その子が最大限集中できる環境づくりや、承認行動は非常に大切だと思います。
私たち大人ですら、好きでないことに集中して時間を費やすことは難しいものです。それが子どもならなおさらです。だからこそ、子どもが自ら取り組むようなモチベーションを与え、いざ勉強するときに集中できる環境づくりが大切で、特にこの環境づくりは家でしかできないことなのです。
もしお子さんがなかなか勉強に集中してくれなかったとしても、頭ごなしに否定するのではなく、「どうしたら頑張れるようになるのか」をしっかり話し合ってみてください。
そしてもし難航するようであれば、第三者を頼ってみてください。
どんな状況であったとしても時間だけは平等に流れていきます。
この大変な期間がただ後悔に終わるのではなく、実りのあるものになることを願います。
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