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のんびりしてしまった夏休み。これからどうしよう...【パノーラおやこ相談室2024年9月号】

【ご相談】

日本人学校の2学期が始まりますが、うちの子は夏休み中にさらに怠け癖が付いてしまったかなぁ……と、これまでの夏休みの過ごし方を後悔しています。親の私から見てもシンプルに机に向かっている時間が少ないと思うので、このままでは小学校高学年の勉強に取り残されて行くのではないかと心配です。いきなり勉強をさせるのがむずかしいのならと、まずは読書でもいいから1日1時間ずつ机に向かわせようとしたのですが、それさえ定着しません

 

【ご回答】

小学校の高学年のお子様の学習習慣をつけるのにどうすればよいか、ということですね。


もっと小さなお子様の場合、周りの人、特に大人がやっていることに対して興味を持ち、真似をしようとします。ですから、お子様と一緒の空間で大人が読書などをすると、お子様が真似ようとすることが多いです。


しかし、小学校の高学年のお子様の場合、興味がわかないものに自分から積極的に取り組むようになることはあまり期待できないです。(反面、興味のあるものだと、どんなに大変でも、どんなに長時間でも集中して取り組むお子様も多いですね。)また、興味を持ってもらうようにすることも、できるならば理想的ですが、実際にはそう簡単にうまくはいきません。


お子様が「頭がよくなりたい」、「学校でいい成績を取りたい」、「となりの○○くん、○○さんよりできるようになりたい」という気持ちを持っているならば、「じゃあ、こういう取り組みをしよう!」と約束するのがよいでしょう。

使うものも、必要なものを自分で考えて取り組んでくれたら大人側としてこんなに楽なことはないのですが、実際にはそんなにうまくはいきません。子どもたちは、何が必要なのか、何から始めていいのかがわからず、動き出せない状態になることが多いです。最初は、具体的な課題をこちらで用意した方がスムーズに進みます。教材は書店で買えるドリルなどでもよいです。(お子様の学習状況に合わせて難度を調整できればよりよいです。)

「毎日○○分間、□□を使って勉強をする」

このようにルール化することが大切です。また、学習習慣がついていないお子様は、一人で部屋にこもってもなかなかできません。居間など保護者の方の目の届くところでやらせてみましょう。そして、保護者の方も、お子様がドリルをやる時間は、それまでやっていたことを一度ストップして何か別のものに取り組みましょう。「自分一人じゃない、一緒にがんばっている人がいる」と思えるのは大きな力を生みます。(お子様に勉強をやらせて、おうちの方はスマホ、だと、お子様はもやもやした気持ちを抱えてしまいます。)


そして、習慣づけるために大切なことを2つお伝えします。

毎日続けること。実際には毎日でなくてもいいですが、週4~5日以上にはしたいですね。

褒める!認める!励ます!を常日頃から行うこと。特に「がんばって終わらせた」「おうちの人との約束を守った」ことに対してたくさん褒めてあげてください。


日本人学校、インター校とも夏休みが終わり、しばらくは長い休みがありません。ともすればプラスアルファの勉強は後回しになりがちです。学習項目をリスト化し、お子様が今どれだけがんばれているのかを自分の目で「見える化」するのも効果的です。

ただ、重ねてになりますが、保護者の方が一緒になって、長期的にわたって取り組み、途中過程を褒めて認めてあげないと、最終的な改善は難しいです。ぜひお子様と二人三脚、三人四脚で伴走をなさってください。

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